
う~む、見たことあるぞ…いつか、どこかで…
この出題には、だいこくの古傷を蘇らせる二つの棘があります。
①コルヒチン→痛風という硬直した知識
②薬剤師の業務についての不遜な認識
はじめて見たときは恥ずかしげもなく患者様に”痛風の発作止めと心臓のくすりでーす”なんて言ってましたねー。
保険番号や公費負担番号の記載については目もくれず…(汗!)
受給者番号で疾患名が解明できるのですから、処方欄以外の情報についても把握するべきなのに、そういう謙虚な態度がなかったですね…あの頃は。
この患者様はベーチェット病の方ですね。
コルヒチンを一定量長期服用することで骨髄抑制(Bリンパ球抑制)がおこるから、これによって全身症状が抑えられるのでしょう。
ワーファリンは、ベ病患者様は微細血栓ができやすいということで、血栓予防が目的、というのがオーソドックスな答でしょうが
発作緩和が期待できる、ということもあるらしい…。
ただ、日本の眼科学界ではワーファリンの投与や薬効については認められていないらしいですね…。