百日 せき
が
流行っているようなので、ご注意を・・・
百日せきとは・・・
この病気は約6週間続き、軽いかぜのような症状の時期、重いせきの発作が起こる時期、そして徐々に回復する時期の3段階で進行します。
かぜのような症状とは、くしゃみ、鼻水、全身のだるさ(けん怠感)などです。
1〜2週間後には典型的なせき発作が始まります。
これらの発作では、典型的には5〜15回かそれ以上の回数の連続したせきが出て、
その後に長くて高い音のする深い吸気があります。
発作の後は、呼吸は正常に戻りますが、その後すぐに新たなせき発作が始まります。
せきをするとしばしば濃いたんが大量に出ます(普通、乳児や子供では飲みこまれたり、鼻から大きなあぶくとしてみえます)。
幼児では、長いせき発作の後に嘔吐することがよくあります。
乳児では、息苦しさと呼吸の一時的な停止(無呼吸)が起こり、皮膚が青くなることがあります。
この病気の子供の約4分の1は肺炎を発症し、呼吸困難に陥ります。百日ぜきの結果として、耳の感染症(中耳炎)もしばしば発症します。まれですが、百日ぜきが乳児の脳に影響を与えることがあります。脳の出血、腫れ、炎症などにより、けいれん、錯乱、脳の損傷、精神遅滞などが生じます。
数週間後には、せき発作は次第に治まりますが、数週間から数カ月もせきが長びいて残ることもあります。
せきやそのほかの症状があった場合はこの病気を疑い、鼻の後部やのどから採取したたんのサンプルを培養して診断を確定します。病気が始まって数週間たっていた場合は、培養結果はしばしば陰性になります。鼻やのどから採取したサンプルでそのほかの診断検査(ポリメラーゼ連鎖反応や迅速検出検査など)を行うと診断に役立ちます。
百日ぜきにかかった子供の多くは完全に回復しますが、時間がかかります。1歳未満の子供では約1〜2%が死亡します。
予防と治療
子供は百日ぜきの予防接種を定期的に受けます。百日ぜきのワクチンは、普通はジフテリアと破傷風のワクチンと混合されています(乳児と小児の予防接種スケジュールを参照)。百日ぜきにさらされた子供には、予防法として抗生物質のエリスロマイシン(ときにはクラリスロマイシンやアジスロマイシン)を投与します。
恵比寿